※この記事で書いている「好転反応」は科学的エビデンスがありません。
厚生労働省も消費者庁も「好転反応という現象はない」と注意喚起(参考)。
また、妊娠中の方は、モリンガの摂取により流産の危険性があります。摂取しないようお願いいたします(参考)。
この記事のネタバレ:アシュワガンダとモリンガの併用で発生した症状
- 頭痛
- めまい・立ちくらみ
- 吐き気・嘔吐
- 発汗
今回の症状はあくまでも管理人の症状です。
今回の記事は、管理人が2週間ぶりにアシュワガンダの摂取を再開した際、初めて「モリンガリーフ」のサプリを併用したときの体験談です。
いわゆる「モリンガ(少し過剰摂取)+アシュワガンダとの併用」というレアケースの話になります。
今回のモリンガリーフのサプリは1日1粒と注意書きがあったのですが、2日で3粒を摂取。3粒目を飲んで30分後にダウンしました。
「モリンガ気になっているんだけど、アシュワガンダと一緒に飲んだらどうなる?」という人に聞いてほしいリアルな体験談です。
レアケースではありますが、ぜひみなさんと共有できればと思います!
そもそもアシュワガンダとは
アシュワガンダ(学名:Withania somnifera Dunal)は、数千年前からインドの伝統医療『アーユルヴェーダ』において、心身のストレスに効果を発揮する薬や強壮剤、更には媚薬としても活躍してきたハーブです。
今日では様々な臨床研究を通じ、それらの効果が現代科学にて証明され注目を浴びています。
実物はナス科の常緑低木です。馬の(アシュワ)匂い(ガンダ)が名前の由来。
馬の強壮な精力にちなんだという説も。
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モリンガとは
「そもそもモリンガってなに?」という方のために、簡単に説明します。
モリンガとはアシュワガンダと同じく、インドの伝統医療「アーユルヴェーダ」にて使われてきたハーブです。
「ワサビノキ」ともいわれますが、モリンガと呼ぶことが一般的です。
ワサビ(山葵)とは匂いが似ているだけで無関係。
モリンガの逸話
- 「奇跡の木」とも言われ、栄養素が豊富。超豊富。
- 世界で300以上の病気の治療法があることが証明されている(参考)
- 「モリンガ植物を育てるのは、あなたの玄関先でマルチビタミンを育てるようなものです。」
人間の身体に必要な栄養素がとにかく豊富に含まれており、スーパーフードとして注目されています(参考)。
モリンガの効果効能
「ところでモリンガの効果ってどうなの?何に効くの?」
という方のために、そのごく一部をご紹介します。
モリンガの効果効能の例
Q:「アシュワガンダやモリンガって何に効くの?」
A:だいたいなんでも。
筋肉の成長に必要で、かつ人体で作れない必須アミノ酸9種類も入っているので筋トレ民にもおすすめ。
研究報告も海外で800以上あるとのこと(参考)で信頼していいと思われます。
ちなみに、この効能の多さはモリンガのもつ豊富な栄養素と「アポトーシス誘発効果」に由来。
■アポトーシス
個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死
アポトーシス – Wikipedia
このアポトーシスを誘発することで、がんになった細胞・異常化した細胞を丁寧に取り除くことにつながります。
これで「300の病を防ぐ」わけです。正常な細胞を削除したりはしないので安心。
モリンガの成分
「モリンガってどんな栄養素が入ってるの?」と思いますよね。
見てみましょう。
モリンガの栄養成分
- 90種類以上の栄養素
- 46種類の抗酸化物質
- 9種類の必須アミノ酸全部(植物では唯一)
- アミノ酸:発芽玄米の10倍・黒酢の2倍
- GABA:発芽玄米の20倍・ゴーダチーズの15倍
- 食物繊維:ごぼうの5倍・レタスの28倍
- 亜鉛:にんにくの7倍
- 鉄分:プルーンの82倍・ほうれん草の31倍
- ポリフェノール:赤ワインの8倍
- 葉酸:ほうれん草の4.6倍
- カルシウム:牛乳の16〜20倍
- カロテン:人参の3倍
- ビタミンA:ほうれん草の13倍
- ビタミンB1:豚肉の4倍
- ビタミンB2:まいわしの50倍
- ビタミンB3:ピーナツの50倍
- ビタミンC:オレンジの7倍
- ビタミンE:卵の96倍
- ビタミンK:納豆の6倍
- カリウム:バナナの3倍
- マグネシウム:アボカドの10倍
Q:モリンガってどんな栄養素が入ってるの?
A:だいたいなんでも。
見ていただけると分かる通り、モリンガは非常に栄養素が多い植物。
これを摂るだけでもかなり広範囲の栄養をカバーできます。
ただし、調べた限り筋肥大に大きく関わる「ビタミンD」に関する情報がないため、別に摂るのがおすすめ。
「モリンガ 栄養 倍」で画像検索すると、分かりやすい図がいろいろ出てくるのでおすすめ。
アシュワガンダ+モリンガ体験談
基礎情報をお伝えしたところで、改めて体験談をご紹介します。
まずは経緯から。
職場の友人から下記の依頼がありました。
実際に「世界一 栄養 植物」でググると本当にモリンガが出てきたので試してみることに。
「マルンガイ」で出てくることもあるけど、マルンガイ=モリンガのこと。
モリンガの過剰摂取で起きた症状
アシュワガンダとモリンガを朝食のあと同時接種したときの自分の症状をお伝えします。
接種から30分後に発生した症状 ※モリンガ過剰摂取ぎみ
- 頭痛
- めまい・立ちくらみ
- 吐き気・嘔吐
- 発汗
じょじょに、とかではなく「ドクン!」と一度に身体が震える感じ。
頭痛:ズキズキとしたものではなく、おでこのあたりが圧迫されるような鈍痛。
立ち上がったときはもちろん、寝ていても発生するので逃げ場がありません。
めまい:視界がぐるぐるとまわり、自分の意思で焦点を合わせることができません。
まぶたを閉じても目が高速で左→右→左→…と繰り返している感触があります。
吐き気:すぐに朝食をすべて嘔吐。
もう胃液しか出なくなっても、胃が「キュゥゥゥ」と締め上げられます。
発汗:ベットリとした脂汗が上半身に噴出。
その後は水っぽい汗がダラダラと流れました。
要するにめちゃくちゃきつかったです。
これが朝の9時半から6時間続き、そのあとはピタッと止まりました。
不快も痛みも視界のブレも消滅。
意外なことに、発熱は一切ありませんでした。
ずっと36度台前半です。
「絶好調!」とか「身体から力が湧き上がってくる!」とかではありませんが、すぐに筋トレを開始できるくらいには元気でした。
ちなみに、この日はなぜか一睡もできませんでした。
モリンガを摂取したシチュエーション
改めて、管理人がモリンガを飲んだときの状況を整理します。
アシュワガンダとモリンガの併用状況
- アシュワガンダ:前日1200mg・当日600mg
- モリンガ:前日朝晩1粒づつ・当日1粒
アシュワガンダに関してはiHerbで売り切れが続いてたため、2週間ぶりの摂取です。
モリンガに関しては今回が初めてになります。
モリンガはメーカー推奨量が「1日に1粒」なので、「2日で3粒」摂っている今回は過剰摂取ですね。
アシュワガンダも少し多めの摂取。
これらの過剰摂取の相乗効果?が今回の症状の理由かもしれません。
真似しないように。
その他の摂取状況は下記をご確認ください。
併用で不調が発生した原因
アシュワガンダとモリンガの併用であれば、ものすごく絶好調になりそうです。
が、実際は逆の結果が起きました。
こんなことになると思わなかった…。
というわけで、今回のような症状が発生した理由について、2つの可能性を考えました。
管理人の考える不調の原因
- 好転反応
- ビタミンAの過剰摂取
「好転反応」については詳しく後述します。
それぞれ見ていきましょう。
不調の可能性① 好転反応
冒頭でも書いてますが、好転反応は現在(2021年9月時点)科学的な裏付けがとぼしい現象です。
あくまでも管理人の実体験をもとに考察したものであることを考慮してください。
まず、「アシュワガンダとモリンガ」という、強力なハーブサプリを一気に摂った結果、「好転反応」が起きたのかなと推理しました。
好転反応(こうてんはんのう)とは、治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。
漢方薬の知識体系で瞑眩(めんけん、めんげん)と言い、病状の改善が現れる前の一時的な悪化(略)
好転反応 – Wikipedia
「体調が良くなる前に、一時的に悪くなる」ということですね。
好転反応のギミック
- 体調が改善するにあたり、溜まっていた体内の毒素や老廃物が血中に一気に流れ出る
- 血管が拡張されて、血流が改善。今まで詰まっていた血液が一気に流れ出る
特に頭痛に関しては、急な血管の拡張・改善で発生することが知られています。
普段の生活でストレス・緊張ぎみの人が、休日にリラックスすると偏頭痛が起きるのがこれ。
マッサージや整体にかかったあと、しばらくの間だるくなる現象も好転反応と言われています。
※もちろん否定的な施術者さんもいらっしゃいます。
「久しぶりのアシュワガンダ」×「モリンガの過剰摂取」により、急激な体調の改善が発生。
それにより、一気に血管の拡張が起きたと推理しました。
ただし、好転反応というのは科学的な裏付けの少ない現象でもあります。
一般的に「好転反応」と呼ばれるような、体調が良くなる過程で不調の症状が出たり、体調がより悪くなったりする現象は、科学的には存在しません。
アレルギーや肝機能に障害が出ている場合もあります。
体調に異変を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
体調が悪くなるのはその健康食品が身体に合っていない証拠です。
消費者庁
好転反応が疑問視される理由
- 症状が治らなくても「好転反応中です」と言えてしまう。
- 時間経過で自然に治った場合も「ね?好転反応だったでしょ?」と後付けで言えてしまう。
施術内容や処方内容が不適切でも、治らなくても、「好転反応です」と言えばなんとかなってしまうという問題。
というわけで、好転反応よりも科学的な理由を見つけるため、モリンガの成分を再確認したところ、「ビタミンAの過剰摂取」の可能性を発見しました。
不調の可能性② ビタミンAの過剰摂取
※科学的にはこっちの方が可能性高いです。
今回摂取したモリンガリーフ(モリンガの葉)にはビタミンAも大量に含まれています。
そして、ビタミンAには1日あたりの「推奨量」とは別に、「耐容上限量」が存在します(参考)。
もちろんビタミンA以外にも耐用上限量のある栄養素はたくさんあります。
ただし、管理人が摂取したモリンガの葉のサプリは、成分表が見当たりません。
ですので、実際にどの程度ビタミンAが含まれているのかは不明です。
ビタミンAの過剰摂取の症状として、下記のものが挙げられます。
ビタミンAの過剰摂取で起きる症状
- 頭痛
- 吐き気
- 発汗
- めまい
そう、今回の管理人の症状とピッタリ一致しますね。
このことから、「ビタミンAの過剰摂取だろうな」というのが現在の見解です。
モリンガは副作用・デメリットがある
管理人の経験上、アシュワガンダは1日に5粒くらい飲んでも特に悪影響はありませんでした。
おそらく、管理人と同じようにアシュワガンダをメーカーの規定量よりも少し多めに摂取している人は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
アシュワガンダはアダプトゲンという、「副作用のないハーブ」として紹介されています。
ですので、よっぽどとんでもない量を摂取しなければ、まず体調不良にはなりません。
ですが、モリンガはアダプトゲンではありません。
だからというわけではありませんが、複数の媒体で「モリンガには副作用がある」ときっぱり紹介されています。
モリンガの過剰摂取による副作用・デメリット・危険性
- 妊婦さんは流産の危険性
- 血糖値・血圧が「下がりすぎる」
もちろん規定の服用量なら大丈夫。
流産についてはラットに高用量のモリンガを経口摂取させた研究で流産した事例が存在します。
「ラットで高用量」という極端な事例ではありますが、妊婦のかたは摂取を控えていただくようお願いいたします。
また、モリンガは高血糖、高血圧の改善に有効な植物ですが、下がりすぎて血行不良を起こす可能性があります。
これは管理人の全くの私見ですが、モリンガの中に「過剰摂取すると耐用上限量に達してしまう栄養素」がビタミンA以外にもあるのかも。
ただし、インド古来から現代まで4000年以上も使われていることから、摂取量だけ間違えなければ最強クラスのスーパーフードであることは間違いないでしょう。
まとめ:モリンガは推奨量を守れば最強
いかがでしたでしょうか。
この記事を読むかたはアシュワガンダをすでに飲んでいて、そこにモリンガを試そうという方が多いと思います。
併用して摂取すること自体は、体感として問題ありません。
ただし、モリンガに含まれるビタミンA は過剰摂取すると体調不良になります。
というか、なりました。
特にアシュワガンダを普段から少し多めに摂っている方は、同じノリでモリンガを摂取しないよう注意。
重ね重ねになりますが、モリンガは摂取量さえ注意すれば心強い味方になるでしょう。
それでは最後にまとめをして記事を締めます。
まとめ
以上です。ここまで読んでくださってありがとうございます。
免責事項
当サイトは、主にアシュワガンダの研究結果に関する情報を提供するためのものであり、医療アドバイスを提供するものではありません。
特定の病気や症状についての診断、治療、予防を目的としたものではありません。
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