この記事のネタバレ:アシュワガンダは子供でも飲める(自己責任)
- アシュワガンダはアダプトゲンのひとつ
- 幼児に飲ませた研究で悪影響なし
- インドのAmazonで「3歳から老人まで対象」健康食品に含有されている
「アシュワガンダって子供でも飲めるの?」
「子供が飲んだらどういう効果があるの?」
「身体的には?知育面では?」
「アシュワガンダを飲み始めて効果を実感しているど、自分の子供に飲ませても大丈夫?」という質問を頂くことがよくあります。
この記事では、「アシュワガンダは子供でも飲めます(自己責任)」と管理人が考える理由についてお話していきます。
この記事を読めば、アシュワガンダを実際に子供が飲んだ研究結果や、含有されている健康食品が普通に売っていることなどがバッチリわかります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそもアシュワガンダとは
アシュワガンダ(学名:Withania somnifera Dunal)は、数千年前からインドの伝統医療『アーユルヴェーダ』において、心身のストレスに効果を発揮する薬や強壮剤、更には媚薬としても活躍してきたハーブです。
今日では様々な臨床研究を通じ、それらの効果が現代科学にて証明され注目を浴びています。
実物はナス科の常緑低木です。馬の(アシュワ)匂い(ガンダ)が名前の由来。
馬の強壮な精力にちなんだという説も。
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根拠① アシュワガンダはアダプトゲンのひとつ
アシュワガンダは「アダプトゲン」のひとつにカウントされています。
「そもそもアダプトゲンってなに?」という方にもちゃんと解説します。
「アダプトゲン」は一般に「人体に悪影響が出ないハーブ」として指定されており、下記の3点の特徴を持ちます。
アダプトゲンの条件 3点(参考)
- 服用者に無害であること
- 物理的、化学的、生物学的な様々なストレス因子に対して抵抗力を高めること
- 生理機能を正常化すること:標準値からどの方向にずれても正常値に戻すこと
つまり、①一般的な容量であれば無害で、②心身の両方へのストレス耐性を高め、③身体を正常な状態に保つといった効果をもつハーブ群をアダプトゲンというわけですね。
最初に定義されたのは1968年、Israel I. Brekhman氏とI. V. Dardymov氏。
ちなみに、2022年現在アダプトゲンにカウントされているハーブは下記の通り。
アダプトゲンとされているハーブ(参考)
- アシュワガンダ
- 冬虫夏草
- 党参(トウジン/ヒカゲノツルニンジン)
- エゾウコギ (シベリア人参/エレウトロs)
- ホーリーバジル (カミメボウキ)
- 高麗人参 (朝鮮人参/オタネニンジン)
- イボツヅラフジ (グドゥーチー)
- アマチャヅル (ジャオグラン)
- 甘草(カンゾウ)
- マカ
- 霊芝(レイシ/マンネンタケ)
- ルージァ・カルタモイデス
- ロディオラ
- 朝鮮五味子チョウセンゴミシ/オミジャ/シサンドラ)
- チャーガ (カバノアナタケ)
- シラジット
しかし、現在はアダプトゲンについて、下記のような新しい定義を提唱する人もいます。
アダプトゲンの新定義 4点(2019年)
- 安全(すなわち無毒)であり、大きな副作用または禁忌はない。
- 体の全体的な抵抗力を高め、ストレッサーに対する感受性を低下させる。
- 一定でバランスのとれた内部環境(体のホメオスタシス)を維持する。
- ストレッサーによって引き起こされた通常の状態からの変化の方向性に関係なく、身体機能を”正常化”するために非特異的な方法で働く。つまり、アダプトゲンとは興奮剤でも鎮静剤でもない。
副作用に関する説明を、「人体にとって無害」から「大きな副作用はない」としているのがポイント。
どうしても体質的に合わなかったり、飲み合わせが悪い、用法用量が土を超えて多すぎるなどあるので、こちらのほうが現実的な表現だと思います。
この定義を提唱しているのはエール大学、マイアミ大学、カリフォルニア大学アーバイン校で医学的訓練を受けたフィジカル・メディスン&リハビリテーションの専門医であるVenus Ramos医師。
iHerbの公式ブログに寄稿されている記事から引用させていただいております。
これらアダプトゲンについて詳しく解説した記事がありますので、よければそちらもどうぞ。
このように、専門家が「用法用量を守っていればまず普通に大丈夫」と提示してくれている安心感が1つ目の根拠です。
根拠② 子供にアシュワガンダを飲ませた研究結果
「でも、前述の例は一般的な成人向けの話じゃないの?」と思いますよね?
そこで、実際に子供の発達に対するアシュワガンダの効果を評価した2020年の研究をご紹介します。
この実験では、40人の健康な乳幼児に12週間アシュワガンダを摂取してもらい、数値を測定。
その結果、摂取していない対照グループと比べ、下記の肉体的・精神的な好影響がみられました。
アシュワガンダが乳幼児に与えた影響
- 体重の増加
- 頭囲
- 胸囲
- 中腕囲
- 身長
- 発達のマイルストーンの早期達成
発達のマイルストーンというのは、子どもの発達の指標になる目安のこと。身体の動作の精度や言葉の理解力などですね。
これを受けて、研究者たちは「アシュワガンダグリタは乳児の成長と発達に有益であることが証明されています。」としています。
副作用・悪影響については特に記載はありません。
「どの程度の容量を与えた」という記載がまったくないのが残念。
このように、実際に子供に飲んでもらった研究で「むしろ心身にいい影響があったよ」とされ、また副作用も報告されていないというのが2つ目の根拠になります。
根拠③ インドのAmazonでアシュワガンダ含有の全年齢向け健康食品がある
最後の根拠として、アシュワガンダ含有の「全年齢向け」健康食品が普通に海外で売られていることです。
●参考商品:Dabur Chyawanprash – 2 X Immunity – 500 gm
対象年齢なんと「3歳から老人まで」。幅広い世代で飲めることがわかりますね。
Amazonの評価も高いです。★4.5。英語圏の購入人数でこれはすごいですね。
ミルクに溶かして飲むものらしく、You Tubeの動画内では子供も普通に飲んでます。
美味しそう。
商品名の「Immunity」は日本語では「免疫」という意味で、免疫力を高める目的で愛用されている模様。
アシュワガンダの他には下記のものが含有。いずれもインドの伝統医療アーユルヴェーダで重宝されるハーブ。
Dabur Chyawanprashの成分例
- Amla
- Haritaki
- Dashmul
- Ghrit
- その他ハーブ
3つ目の根拠として、「海外では普通に健康食品として売っている」。わりと決定的です。
管理人は別に欧米信者というわけではないですが、これに関しては日本の方がレアな扱い方をしていると思います。
日本国内で流通していない理由
アシュワガンダは日本国内では流通していません。
Amazonでも買えません。購入するならiHerbなどの海外通販を使用しましょう。
2013年、アシュワガンダの主成分であるウィザフェリンAが、「劇薬相当の急性毒性を持つ」として厚生労働省より医薬品に指定。
このため、アシュワガンダは医薬品の区分になり一般販売はされていません。
ここまで見てきたように、アシュワガンダは用法用量を守っていれば基本的に安全。
ただ、体質が合わず不具合などが発生する場合、服用の中止をお願いします。
まとめ:適切な用法用量を守れば子供でも大丈夫。
いかがでしたでしょうか。
今回は管理人が「アシュワガンダは子供に飲ませても大丈夫」と考える根拠についてお話しました。
もちろん用法用量はきちんと守った上での前提ではありますが…。
最後に記事の内容をまとめて締めたいと思います。
この記事のまとめ:アシュワガンダは子供でも飲める(自己責任)
- アシュワガンダはアダプトゲンのひとつ
- 幼児に飲ませた研究で悪影響なし
- インドのAmazonで「3歳から老人まで対象」の健康食品に含有されている
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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