この記事のネタバレ:アシュワガンダが加齢太りの男性に与えた効果
「年を取って腹が出てきた」
「テストステロン値が低くなってきている気がする」
「中年太りに逆らいたい」
この記事ではこういった方々のために、アシュワガンダの摂取で加齢太りに改善が見られたという研究結果をご紹介します。
加齢太りや、年齢によるテストステロン値の低下を防いで、同年代の普通の人よりもスタイリッシュな体型を維持したい男性の方はぜひ読んでみてください。
そもそもアシュワガンダとは
アシュワガンダ(学名:Withania somnifera Dunal)は、数千年前からインドの伝統医療『アーユルヴェーダ』において、心身のストレスに効果を発揮する薬や強壮剤、更には媚薬としても活躍してきたハーブです。
今日では様々な臨床研究を通じ、それらの効果が現代科学にて証明され注目を浴びています。
実物はナス科の常緑低木です。馬の(アシュワ)匂い(ガンダ)が名前の由来。
馬の強壮な精力にちなんだという説も。
▼おすすめ記事▼
実験の内容:加齢太りの男性へのアシュワガンダの効果を検証
アシュワガンダ(学名:Withania somnifera)は、インドの伝統医療『アーユルヴェーダ』にて、若々しい活力を促進し、筋力と持久力を強化し、健康全般を改善するために一般的に使用されてきた薬草。
今回の実験は、ホルモンの分泌量の測定などを通して、伝統医療の実績を科学的に検証する実験の一つです。
アシュワガンダに限らず、「伝統医療を科学で検証する」という実験はあちこちで頻繁に行われています。
今回ご紹介するのは、「A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Crossover Study Examining the Hormonal and Vitality Effects of Ashwagandha ( Withania somnifera) in Aging, Overweight Males(訳:加齢太り男性におけるアシュワガンダのホルモンおよび活力効果に関する無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験)」という実験です。
実験の概要
- 40~70歳の加齢太り、かつ軽度の疲労を有する男性
- 実験期間は16週間
- 無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験
- 活力/疲労感の測定
- ステロイドホルモンの分泌量を測定
上記の内容で、最初の参加者が57名。
そのうち50名が試験の最初の8週間を終了。
最終的に43名が16週間の日程すべてを終了。
「無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験」という、難しそうな単語がありますが、実際は簡単なのでご安心ください。
- 無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験
-
試験の参加者を、「有効な薬を投与するグループ」と「プラセボ薬グループ」にランダムに分けます。
その後、試験の参加者もスタッフも、どちらが本命の薬のグループなのか知らされず投与と観察。
- プラセボ薬
-
実際には医薬品としての効能を持たない薬剤。本命の薬とそっくりの外見に作られています。
参加者もスタッフもどちらが本物の薬なのか知らされないことで、公平公正に試験薬の効果を測ることが出来るわけですね。
次に、「活力/疲労感」「ステロイドホルモンの分泌量」の測定についてそれぞれ簡単にみてみましょう。
活力・疲労感の測定
「活力・疲労感」の測定については、この試験では、下記の2種類の方法を採用。
- POMS-SF(Profile of Mood States, Short Form)
- AMS(Aging Males’ Symptoms)
それぞれ解説します。
- POMS-SF
-
Profile of Mood States, Short Form(訳:気分の状態のプロファイル、ショートフォーム)。
心理学において、心理状態を評価するためのアンケートの1つ。
「Short Form」とついていることもあり、今回は短縮版。
合計30項目の質問を通して、下記の6つの項目から感情の状態を測定します。- 緊張-不安
- 抑うつ-落ち込み
- 怒り-敵意
- 活気
- 疲労
- 混乱
- AMS
-
Aging Males’ Symptoms(訳:男性更年期障害チェックシート)。
下記の項目にて、男性の更年期障害の症状の度合いをチェックします。
ステロイドホルモンの測定
「ステロイド」という単語に拒否反応を起こす人もいると思いますが、実はステロイドはそもそも副腎を始めとした人体の器官で普通に生成されているホルモンです。
ステロイド=「違法」「危険」「悪魔の薬」というのは日本人によくある勘違い。
今回の実験で測定しているホルモンは下記の4つ。
- DHEA-S
-
デヒドロエピアンドロステロンサルフェート。男性も女性も副腎皮質や性腺で生成しているホルモン。
生殖能力やメンタルの安定、免疫力に関与するホルモン。一般的に、加齢によって減少。 - テストステロン
-
男性ホルモン(女性も分泌している)。男性らしい心身の維持、集中力や筋力、筋肥大、生殖能力など「魅力的な男性」としての能力や容姿に関係。これも一般的に、加齢によって減少。
- コルチゾール
-
脾臓や副腎から分泌されるホルモンステロイド。睡眠の調節、食欲の調節、筋肉や骨の成長などにも関連。
過剰なコルチゾール分泌は、糖尿病、高血圧、筋肉脂肪の増加などの健康上の問題を引き起こす可能性が存在。
脂質異常、骨密度低下などの健康上の問題を引き起こすことも。
- エストラジオール
-
女性の性徴を形成するために必要なエストロゲンホルモンの一つ(男性も分泌される)。
実験の結果:平均でテストステロンが14.7%、DHEA-Sが18%増加
ちなみに、疲労感、活力、性的、心理的な幸福感に関しては、差はなかったけれども両方のグループとも改善が見られたとのこと。
今回の実験ではコルチゾールの分泌量に変化は見られませんでしたが、別の実験では分泌量の低下がみられたという結果も。
研究者の方々は、「今回の知見を実証するためには、より大きなサンプルサイズでのさらなる研究が必要である。」と締めくくっています。
実体験:管理人もアシュワガンダで加齢太りを克服しました。
実は、この記事を書いている管理人本人が加齢太りを克服した実績があります。
これより更に昔の、84kg→74kgのダイエット記録はこちらから。
まとめ:加齢による体重増の解消にもアシュワガンダは効果的
今回はアシュワガンダと加齢太りに関する研究結果をご紹介しました。
最後に今回のまとめをして記事を締めたいと思います。
まとめ:アシュワガンダが加齢太りの男性に与えた効果
もし、今あなたが中年太りや男性としてのパワーの低下に悩んでいるなら、ぜひアシュワガンダの導入を検討してみてください。それでは。
免責事項
当サイトは、主にアシュワガンダの研究結果に関する情報を提供するためのものであり、医療アドバイスを提供するものではありません。
特定の病気や症状についての診断、治療、予防を目的としたものではありません。
当サイトの情報を利用する場合は、必ず専門家のアドバイスに従ってください。
また、当サイトの情報に基づいて行動することで辿る損失や被害についても責任を負うことはできません。