この記事のネタバレ
- アシュワガンダが免疫システム強化に効果的と判明。
- 免疫グロブリンやサイトカイン増加、TBNK細胞改善で感染症予防が可能。
- 広範な感染症対策への応用が期待される。
「最近風邪をひきやすくて、免疫力をアップさせたいんだけど…」
「感染症の予防に役立つ方法を知りたい。」
風邪を引きやすい人向けの記事です。
アシュワガンダが免疫力を劇的にアップさせ、感染症の予防に役立つことが最新の研究で明らかになりました。
自然由来のサプリメントであるアシュワガンダは、副作用の心配も少なく、健康的な生活をサポートします。
風邪やインフルエンザから身を守るために、アシュワガンダはおすすめです。
論文情報
今回ご紹介する論文は「Withania somnifera(アシュワガンダ)エキスの免疫調節効果-健康な参加者を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照試験とオープンラベル延長の検討(和訳)」です。
以下がこの論文の基礎情報です。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | Immunomodulatory Effect of Withania somnifera (Ashwagandha) Extract-A Randomized, Double-Blind, Placebo Controlled Trial with an Open Label Extension on Healthy Participants |
著者 | Ajit Tharakan, Himanshu Shukla, Irin Rosanna Benny, Matthan Tharakan, Lekha George, Santhosh Koshy |
掲載誌 | J Clin Med |
発行日 | 2021年8月18日 |
そもそもアシュワガンダとは
アシュワガンダ(学名:Withania somnifera Dunal)は、数千年前からインドの伝統医療『アーユルヴェーダ』において、心身のストレスに効果を発揮する薬や強壮剤、更には媚薬としても活躍してきたハーブです。
今日では様々な臨床研究を通じ、それらの効果が現代科学にて証明され注目を浴びています。
実物はナス科の常緑低木です。馬の(アシュワ)匂い(ガンダ)が名前の由来。
馬の強壮な精力にちなんだという説も。
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A. 研究の背景と目的
近年、自然由来の免疫増強剤への関心が高まっており、特に植物成分の効果が注目されています。
本研究では、インド原産の植物であるWithania somnifera(アシュワガンダ)が健康な成人の免疫機能に与える影響を調査することを目的としています。
ネタバレすると、免疫力向上しました。
研究方法
今回の研究方法について、下記の内容でご紹介します。
被験者と試験デザイン
本研究では、健康な成人を対象に無作為化二重盲検プラセボ対照試験を実施しました。
無作為化二重盲検プラセボ対照試験:長い言葉ですが、分解してみるとわかりやすいです。
- 無作為化
-
参加者をランダムに実験群と対照群に割り当てる。
- 二重盲検
-
被験者と研究者の両方が、どの参加者がどの治療を受けているか知らない。
- プラセボ
-
効果のない薬剤で、対照群に投与される。
- 対照試験
-
実験群と対照群を比較し、実験群の効果を評価する。
まとめると、「参加者をランダムに割り当て、治療の有効性を評価するために、実験群と対照群の結果を比較します。被験者と研究者は、誰がどの治療を受けているか知りません。」ということですね。
被験者はアシュワガンダ投与群とプラセボ群に分かれ、30日間の二重盲検試験と、その後30日間のオープンラベル期間(プラセボ群はWSエキスに切り替え)の計60日間試験が実施されました。
表にすると下記の通り。
項目 | 内容 |
---|---|
試験デザイン | 無作為化二重盲検プラセボ対照試験 |
対象 | 健康な成人 |
試験期間 | 合計60日間(30日間の二重盲検試験期間 + 30日間のオープンラベル拡張期間) |
被験者のグループ分け | アシュワガンダエキス(WSエキス)投与群とプラセボ投与群 |
WSエキス投与量 | 1日あたり60mg |
プラセボ | 見た目や味が同じで、アシュワガンダエキスを含まない無効な薬剤 |
拡張期間の変更 | プラセボ群の被験者がオープンラベル拡張期間(30日間)でWSエキスに切り替えされた |
個人的に、プラセボ組も、後からアシュワガンダに切り替えるのが面白いところです。
WSエキスとプラセボの投与
WSエキス投与群には1日60mgのアシュワガンダが投与され、プラセボ群には同様に見える無効な薬剤が投与されました。
オープンラベル期間で、プラセボ群も1日60mgのアシュワガンダを投与されました。
項目 | 内容 |
---|---|
WSエキス投与群 | 1日あたり60mgのアシュワガンダエキス投与 |
プラセボ投与群 | 見た目や味が同じで、アシュワガンダエキスを含まない無効な薬剤投与 |
オープンラベル拡張期間 | プラセボ群の被験者も1日あたり60mgのアシュワガンダエキスが投与される |
オープンラベル拡張期間=前項でお伝えした追加期間のことですね。
アウトカム測定の指標
アウトカム測定の指標:要するに、研究で評価される結果を数値で表現して客観的に測定・評価することです。
本研究では、以下の免疫関連の指標を測定し、アシュワガンダエキスの免疫調節効果を評価しました。
- 免疫グロブリン(IgA, IgM, IgG, IgG2, IgG3, IgG4)
- サイトカイン(IFN-γ, IL-4)
- TBNK細胞(CD45+, CD3+, CD4+, CD8+, CD19+, NK細胞)
- 免疫グロブリン
-
体の免疫システムで重要な役割を果たすタンパク質であり、感染症や病原体から身を守る。
- サイトカイン
-
免疫システムの中で細胞間のコミュニケーションを担当するタンパク質。
感染や炎症の際に細胞の成長、活性化、および移動を調節。
- TBNK細胞
-
免疫システムの主要細胞。感染や病気から身を守る。
以下は、TBNK細胞の主要なタイプの簡単な説明。
- T細胞: ウイルス感染細胞やがん細胞を破壊。
- ヘルパーT細胞: 免疫応答を調節
- キラーT細胞: 感染細胞を攻撃。
- B細胞: 抗体を生成し、感染症と戦う。
- NK細胞: 自然殺傷細胞はウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃する。
これらの指標は、試験開始前、二重盲検試験期間終了後(30日後)、オープンラベル拡張期間終了後(60日後)に測定されました。
測定指標 | 詳細 | 測定時期 |
---|---|---|
免疫グロブリン | IgA, IgM, IgG, IgG2, IgG3, IgG4 | 試験開始前、二重盲検試験期間終了後(30日後)、オープンラベル拡張期間終了後(60日後) |
サイトカイン | IFN-γ, IL-4 | 試験開始前、二重盲検試験期間終了後(30日後)、オープンラベル拡張期間終了後(60日後) |
TBNK細胞 | CD45+, CD3+, CD4+, CD8+, CD19+, NK細胞 | 試験開始前、二重盲検試験期間終了後(30日後)、オープンラベル拡張期間終了後(60日後) |
研究結果
30日間の二重盲検試験期間の結果
30日間の二重盲検試験期間終了後、WSエキス投与群では免疫グロブリン、サイトカイン、TBNK細胞が有意に増加(p < 0.05)しました。
一方、プラセボ投与群ではTBNK細胞が有意に減少(p < 0.05)し、免疫グロブリンとサイトカインには変化がありませんでした(p > 0.05)。
オープンラベル拡張期間の結果
オープンラベル拡張期間の60日目において、プラセボ群からWSエキスに切り替えられた被験者は、免疫グロブリン、サイトカイン、TBNK細胞の有意な増加(p < 0.05)を示しました。
また、WSエキス投与群を継続していた被験者も、これらの指標においてさらなる有意な改善(p < 0.05)が見られました。
副作用の報告
本研究で報告された副作用はありませんでした。
アシュワガンダエキスは健康な成人の免疫プロファイル改善効果があり、感染リスクのある人々や広範囲な感染で先天性および後天性の免疫システムを強化する可能性が示唆されました。
考えられること
アシュワガンダエキスの免疫調節効果
本研究の結果は、アシュワガンダエキス(WSエキス)が健康な成人の免疫プロファイルを改善する効果があることを示しています。
特に、免疫グロブリン、サイトカイン、TBNK細胞などの免疫関連指標が有意に増加しました。
これは、WSエキスが先天性および後天性の免疫システムを調節する能力を持つことを示唆しています。
感染症予防と免疫システム強化への応用
アシュワガンダエキスの免疫調節効果は、感染症予防や免疫システムの強化に応用する可能性があります。
特に、コロナ感染リスクが高い現代の状況で、WSエキスを使った免疫システム強化が期待できます。
特に、コロナ感染リスクが高い現代の状況で、WSエキスを使った免疫システム強化が期待できます。
これにより、感染症の発症リスクを低減し、健康を維持することが可能となります。
と言いつつ、前述の通り、管理人はコロナにはかかりました。
ただ、重症化はせず軽症で済みました。
まとめ:アシュワガンダで免疫力の向上を
いかがでしたでしょうか。最後に今回の記事の内容をまとめて締めたいと思います。
この記事のネタバレ
- アシュワガンダが免疫システム強化に効果的と判明。
- 免疫グロブリンやサイトカイン増加、TBNK細胞改善で感染症予防が可能。
- 広範な感染症対策への応用が期待される。
今回の研究では、アシュワガンダエキスが免疫プロファイルを改善し、免疫応答を強化することを示しました。
アシュワガンダエキスは、感染リスクの高い人や広範囲の感染症への対策として有望で、今後の研究で効果が確認されれば、感染症予防や免疫力向上の手段として活用される可能性があります。
今回の記事は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。 それでは。
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